敬愛なる傾慕
惚れるは地獄の沙汰なり
恋文、愛文、揃い踏み
薄らいでく命を慈しんでおくれ
情絡みあつて、冬
娶って看取って最期まで
たおやめの如きちいさなてのひらで
頬染まりたるは桜花のごとし


知らぬが花、識らぬが華
詫びて別れて悔やめども
絆に傷つき、愛に逢えぬ
征服、屈服、そして従服
人生、幸せにご破算さ
可愛らしい束縛
報いなき想いに合掌
来世は絢爛たる宴のように過ごしませう


令和情死
お命をひとつ頂戴な
美醜問わぬ博愛
袖に縋れるのも今生の縁
夢見るように窒息
死ぬならあんたとが好い
死ぬならおまえさんとが善い
女は幾つになっても少女